3pH洗車とは?普通の洗車との違い・メリット・注意点を徹底解説

3PH洗車とは?
著者 - Dr.CAR WASH川越

ただの洗車では無く、出張ボディメンテナンスショップDr.CAR WASH川越です。
コーティング・ボディ面を本来の輝きへリフレッシュ。

【対応エリア】
埼玉県川越市、ふじみ野市、富士見市、志木市、朝霞市、新座市、三芳町、所沢市、狭山市、さいたま市、東京都(一部)

「毎回ちゃんと洗車しているのに、なんだか艶が戻らない」「水垢っぽい白いウロコ汚れが取れない」——そんな悩みを抱えていませんか。実はその原因、洗車の”やり方”そのものにあるかもしれません。

近年、カーコーティング専門店を中心に注目されているのが「3pH洗車」という洗車方法です。今回は、その仕組みからメリット・デメリット、施工の流れまで、複数の専門情報をもとに徹底的に掘り下げて解説します。

3pH洗車とは、性質の異なる3種類のpH値のカーシャンプー——アルカリ性・酸性・中性——を順番に使い分けて洗車する方法です。それぞれの洗剤が異なるタイプの汚れに特化してアプローチすることで、通常の中性洗剤1種類だけでは落としきれない頑固な汚れまで効果的に除去できます。

海外の高級ディテイリング業界で広まった手法ですが、近年は日本国内のカーコーティング専門店でも取り入れられるようになり、SNSや動画でも紹介されることが増えています。

目次

なぜ洗剤を使い分ける必要があるのか

3pH洗車の本質を理解するには、まず「車の汚れは1種類ではない」という事実を知る必要があります。

車のボディに付着する汚れは、層のような構造になっています。一番外側には排気ガスや油分を含んだ「有機汚れ」があり、その内側に雨水や水道水のミネラルが固まった「無機汚れ(水垢・スケール)」が潜んでいます。さらにその下には、古いコーティングの酸化膜や、塗装に突き刺さった鉄粉が存在することもあります。

車の汚れは有機質と無機質がミルフィーユ状に重なっています。

これらすべてを中性洗剤とスポンジだけで擦り落とそうとすると、汚れの粒子がヤスリのようにボディの上を引きずられることになり、結果として塗装には無数の「洗車傷」が刻まれてしまいます

3pH洗車の真の目的は、この「擦る」という行為に入る前に、化学の力で汚れを浮かせて無害化することにあります。汚れの性質に合わせた薬剤を使うことで、力任せに擦らなくても汚れが自然に浮き上がり、最終的にはごく優しい力で仕上げるだけで済むという仕組みです。

3種類の洗剤、それぞれの役割

①アルカリ性洗剤(pH10前後):有機汚れを分解

最初に使用されることが多いのが、アルカリ性のケミカルです。その役割は、タンパク質や脂質——つまり有機物の分解にあります。
夏のドライブ後にこびりついた虫の死骸、鳥のフン、そして道路を走る車に必ず付着する排気ガス由来の油分。これらは酸性洗剤や中性洗剤ではなかなか溶けませんが、アルカリ性の成分がこれらの有機汚れの結合を分解し、水で洗い流しやすい状態に変えてくれます。ホコリや泥、花粉・黄砂といった汚れにも有効とされています。

②酸性洗剤(pH4前後):無機汚れ(水垢・スケール)を除去

次に使用されるのが酸性の洗浄剤です。アルカリ性洗剤が苦手とする、ミネラル分などのアルカリ性汚れ——いわゆる水垢やウロコ状のスケール汚れをしっかりと分解・除去する役割を担います。

洗車を重ねても取れない白いウロコ汚れの正体は、多くの場合この無機汚れです。中性洗剤だけでは見た目には汚れが落ちたように見えても、実際にはこのスケール層が塗装表面に残ったままになっているケースが少なくありません。

③中性洗剤(pH7):仕上げの優しい洗浄

最後に使用するのが、私たちにも馴染み深い中性のカーシャンプーです。
ボディやコーティングを傷めることなく、表面に残った一般的な汚れを優しく洗い流す仕上げの工程を担います。

重要なのは、この段階に入る頃には、アルカリ性・酸性の洗剤によって大半の頑固な汚れがすでに浮いているという点です。そのため、中性シャンプーによる作業(コンタクトウォッシュ、つまり車体に直接触れての手洗い)は、ごく優しい力で行うだけで十分な仕上がりが得られます。

通常の洗車との違い・メリット

一般的な手洗い洗車は、中性洗剤のみを使用してスポンジやタオルで汚れを擦り落とすスタイルが主流です。これに対して3pH洗車は、以下のような明確なメリットを持っています。

  • 洗車傷のリスクを大幅に軽減できる:汚れの大半を「擦らずに」落とせるため、最終的な中性シャンプーでの作業は非常に軽い力で済む
  • 有機汚れ・無機汚れの両方に対応できる:鳥糞や花粉などの有機汚れと、水垢やミネラル汚れなどの無機汚れ、それぞれに特化した薬剤でアプローチ
  • 艶・透明感・撥水性能の回復:奥に蓄積したスケール層が除去されることで、塗装本来の透明度や艶、コーティングの撥水性能が蘇る

2pH洗車との違い

3pH洗車という言葉と合わせて、「2pH洗車」という呼び方を目にすることもあります。これは、汚れの状態に応じてアルカリ性の工程を省略し、中性と酸性の2種類の洗剤のみで対応する洗い方を指します。

有機汚れがそれほど蓄積していない場合や、洗車の頻度が高く汚れが軽度な場合には、アルカリ性洗剤を使わない2pH洗車で効率的に仕上げることもあります。逆に、長期間洗車していない車や、屋外駐車で虫・鳥フン汚れが多い車には、フルセットの3pH洗車が適していると言えるでしょう。

デメリット・注意すべきポイント

  • 作業時間がかかる
    アルカリ性・酸性シャンプーによるプレウォッシュには、それぞれ汚れを浮かせるための待機時間が必要で、通常の洗車より作業時間は長くなる傾向がある
  • 日差し・気温への配慮が必要
    待機時間中に直射日光下や高温状態が続くと、薬剤や水分が乾いてシミの原因になることがあるため、実施する時間帯や天候の見極めが重要
  • コーティングの種類によっては被膜に影響が出ることがある
    硬化型ガラスコーティングとは相性が良い一方、ガラス系・ポリマーコーティングのような柔らかい被膜は、薬剤によってコーティングごと剥がれてしまうリスクがある

自分の車にどのようなコーティングが施工されているかを事前に確認し、不明な場合は施工店に問い合わせてから3pH洗車を検討することが大切です。

3pH洗車の基本的な流れ

  1. 予洗い(水洗い):ボディ全体の砂やホコリを水で流し落とす
  2. アルカリ性シャンプーでのプレウォッシュ:車体に直接触れず、洗剤を乗せて有機汚れを浮かせる。一定の待機時間を置く
  3. 酸性シャンプーでのプレウォッシュ:同様に薬剤を乗せて無機汚れ(水垢・スケール)を浮かせる
  4. すすぎ:浮いた汚れを、シャンプーごとしっかり洗い流す
  5. 中性シャンプーでのコンタクトウォッシュ:大半の汚れがすでに落ちているため、スポンジやタオルで優しく仕上げ洗いを行う
  6. すすぎ・拭き上げ:水分をマイクロファイバークロスなどで丁寧に拭き取って完了

この手順からも分かる通り、3pH洗車の核心は「車体に直接触れる工程を最小限にする」という発想にあります。

こんな車・こんな人におすすめ

  • 屋外駐車が多く、虫・鳥フン・花粉などの有機汚れが蓄積しやすい車
  • 長年の洗車で水垢・ウロコ汚れが気になってきた車
  • 硬化型ガラスコーティングを施工していて、撥水性能を回復させたい車
  • 濃色ボディで、洗車傷による艶引けが気になる車
  • 送迎車・営業車など、日々の走行で汚れが蓄積しやすく、かつ傷をつけたくない車両

特に、社用車や送迎車のように「毎日走るが、なかなか丁寧な洗車の時間が取れない」車両は、汚れが蓄積しやすくスケール層が厚くなりがちです。定期的に3pH洗車を取り入れることで、擦り傷のリスクを抑えながら、艶のある状態を維持しやすくなります。

まとめ

3pH洗車は、アルカリ性・酸性・中性という3種類の洗剤の特性を活かし、「擦らずに汚れを落とす」という発想に基づいた洗車方法です。有機汚れ・無機汚れの両方に対応でき、洗車傷のリスクを抑えながら、通常の洗車では届かない汚れの層まで除去できる点が最大の魅力です。

一方で、作業時間がかかることや、コーティングの種類によっては被膜への影響が出る可能性がある点には注意が必要です。特にコーティング施工車の場合は、事前にコーティングの種類を確認し、適切な知識を持った施工者に相談することをおすすめします。

Dr.CAR WASH川越では、車両の状態やコーティングの有無に応じた適切な洗浄方法をご提案しながら、施設・法人の送迎車・営業車を対象にした出張手洗い洗車を行っています。傷のリスクを抑えつつ、艶のある状態を長く維持できるよう、車両ごとに最適なケアを心がけています。

よくある質問

3pH洗車は自分でもできますか?

道具と知識があれば可能ですが、アルカリ性・酸性シャンプーの待機時間の管理や、コーティングの種類ごとの見極めが必要なため、初めての方はプロに依頼するか、専門店で手順を確認してから挑戦することをおすすめします。

どのくらいの頻度で3pH洗車をすればいいですか?

車の使用環境によって異なりますが、屋外駐車で汚れが蓄積しやすい車であれば数ヶ月に一度、通常の中性洗車と組み合わせて行うのが一般的とされています。

コーティングをしていない車でも効果はありますか?

あります。コーティングの有無に関わらず、有機汚れ・無機汚れの両方にアプローチできるため、艶や透明感の回復が期待できます。

費用や時間はどのくらいかかりますか?

通常の中性洗車のみと比べて、工程が増える分、時間・費用ともに高くなる傾向があります。具体的な料金や所要時間は施工店によって異なるため、事前の確認をおすすめします。

参考情報源

  • note「3PH洗車のやり方を知ったら普通の洗車に戻れなくなった話」
  • REALE大阪「3ph洗車」
  • Maji!洗車 ToBoost コーティング札幌「3ph洗車とは」
  • Plus「コーティング車に最適な2pH・3pH洗車」
  • PPP GARAGE「3pH洗車の優れた点と注意点」
  • FIRST CLASS CAR DETAIL「洗車と3pH洗車の違い」
  • carcarelabo.com「3ph洗車は意味ない?プロが教える劇的な効果と失敗しないやり方」
  • expensive-car-life.com「車愛好家必見!3ph洗車の基本的やり方を紹介!」
3PH洗車とは?

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